私は、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、電機メーカーの東芝に就職しまして、半導体などの電子部品を海外に販売する電子部品国際事業部に配属され、法務担当として約5年間勤務しました。
入社当時は、男女雇用機会均等法が成立してまだ間もない頃で、大卒女子が総合職として採用されることが珍しい時代でしたので、職場では何かと好奇の目にさらされることも少なくありませんでした。しかし、その一方で、ウィスコンシン大学のロースクールに短期留学させてもらうなど、貴重な経験をたくさん積ませていただきました。
企業法務の仕事は、とてもやりがいのあるものでしたが、家族の海外転勤により、やむなく退職することとなり、その後、ドイツのデュッセルドルフで5年半を過ごしました。今のように休職制度やテレワーク制度が整っていれば、仕事を続けられたかもしれないという思いはありますが、海外で二人の子供を産む育てた経験は、自身のリスクマネジメント力を高める上で、大いに役立ったと感じています。
帰国後、法律事務所に入所し、パラリーガルとしてIPOを目指す企業の法務デューデリジェンスなどを含む業務に携わる中で、職場におけるハラスメント、窃盗・暴力行為などの非違行為、SNSを利用した誹謗・中傷、情報漏えいなど、人の雇用をめぐるトラブルの多さに驚きました。そして、企業が発展し続けるうえで、労務リスクマネジメントが不可欠であることを確信し、クライアント企業へのサービス向上を目指して、社会保険労務士の資格を取得しました。
2016年にフランテック社会保険労務士事務所を設立、2021年3月に事務所名を毎熊社会保険労務士事務所に改め、シニアリスクコンサルタントの資格を持つ社会保険労務士として、企業経営に携わる皆様を労務リスクマネジメントの観点からサポートさせていただいております。
「企業は人なり」
企業にとって、人材は一番大切な財産です。いまの日本は、労働人口が急速に減少し続けており、人的資産の重要性は、今後ますます高まっていきます。そして、多くの企業が取り組む働き方改革では、女性、高齢者、障害者、外国人など、多様化する従業員ひとり一人がいきいきと働ける仕組づくりが喫緊の課題となっています。
弊所では、働く人を大切に思う企業・経営者の皆様の思いを形にするお手伝いをさせていただいております。人事・労務に関するご相談、働き方改革のサポート、社内研修など、ご所望に応じてご相談いただけましたら幸いです。
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